含み益なのにポジションを縮小?
たとえば、ガソリン先物を購入しているとしましょう。近年のガソリン価格の上昇は、前例がないほどすさまじい動きをしていますよね。証拠金も徐々に上がっています。
すると、どうなるでしょうか?
10枚のガソリンを買っていたところ価格上昇によって証拠金が増額されてしまうと、含み益が出ているにもかかわらず、ポジションを縮小しなければならないのです。
新規に売買したければ、1枚につきいくらの証拠金を用意せよ、現在のポジションを維持したければ1枚につきいくら用意せよ、などという指示が取引先から知らされます。

同じ銘柄を複数枚売買していた場合は、一部のポジションを決済することで含み益を残りのポジションに回してしまえば証拠金問題は解決します。さらに悲惨なのは、サヤ取りをしていた場合です。とくに倍率の異なる銘柄どうしのサヤ取りだと、一方の銘柄に対して証拠金が増額したばかりに、他方の銘柄までポジションを閉じなければならない、などということが生じます。
金は倍率1000倍、白金は500倍。倍率から計算して、この2銘柄でサヤ取りができるなら、金1枚、白金2枚の組み合わせになります。金に対して証拠金の増額に対応できないと、金のポジションを手仕舞いしなければなりません。残った2枚の白金も片張りのポジションになってしまうので、手仕舞いせざるを得なくなるのです。
たいてい、こんなときに相場は順行するものです。手仕舞わなかったら、さらに利益が乗っていたのに……と臍(ほぞ)を噛んだことが幾度となくあるのではないでしょうか?
証拠金の増額は、サヤ取りにも影響するので、サヤ取りの検証を行っているなら、こうしたことにも気を配る必要がありそうです。
