市場規模が及ぼすマネーマネジメントへの影響
資金管理のしやすさからいえば、市場規模が大きい方がいいに決まっています。
市場規模が大きいと、注文すれば、まず約定します。イレギュラーな事態が発生しにくいので、検証どおりの結果に近い実績を残せるからです。
システムトレーダーなら、過去データを集めてきて、売買ルールを作るわけですが、このとき、検証時の注文は無条件で約定したと考えているはずです。ところが実際には無条件で約定したりなんかしません。買い注文は売り注文がないと約定せず、10枚注文を出したからといって、10枚とも約定するとは限りません。約定には必ず対になる注文が必要なのです。
このことから、1枚の運用でいくらの利益だから、10枚の運用なら10倍の利益になるとは限らないことがあると分かるでしょう。出来高の少ない銘柄に手を出すべきではありませんし、もし理由あって閑散としている銘柄を運用するなら、検証結果を当てにしないくらいの構えが必要です。
市場規模から言えば、FXがダントツで大きく、商品先物市場は小さいといわざるを得ません。FXでは市場規模の大きさから注文を出せば、まず約定すると考えてよく、論理的には検証結果と運用結果で大きな違いはないでしょう。
また市場操作されにくい投資対象でもあります。
しかし、商品先物はFXに比べて難しく、特にデイトレードでは約定値が不利になりやすいものです。検証結果で優秀な成績を残せたルールでも、利益は少なめに損失は多めに考えるべきだといえそうです。
