売りと買い 資金管理がラクなのはどっち?
相場の売買には、「売り」と「買い」しかありません。
「売り」と「買い」しかないにもかかわらず、マネーマネジメントから考えた場合、「売り」のほうが簡単だといえます。
証拠金の問題と呼び値(1ティックあたりの単位)の問題が消失するからです。
商品先物で証拠金の増額を要求されるときは、価格が高くなったときです。安くなる場合は臨時増し証拠金、定時増し証拠金が外れる方向へ動きます。価格が下落すれば、1枚あたりの必要証拠金が少なくてすむので、証拠金の余力が増えていくことになります。つまり、売買するなら「買い」よりも「売り」に強くなった方が、マネーマネジメントから考えてもラクなのです。
株式では売るにしろ買うにしろ、丸代金を必要とするので、価格が安い方が余裕資金も増えますし、単位株あたりの必要金額が少なくて済むので、複数株の売買ができます。下落する方向へ相場が動くと、余裕資金の増加と複数株の売買というふたつの追い風を得ることになるわけです。
このように「買い」より「売り」のほうがラクだと分かりながら、多くの投資家は買いで得た利益を相場の下落で飛ばしてしまいます。投資家の多くは、一般的に物を売る側ではなく、買う側(消費者)なので、「売り」から相場へ参入するのに違和感があるのかもしれません。でも、背に腹は変えられないはずです。
一定期間の間だけでも「売り」しかしない、などのルールを強制的に自分に課して、「売るための相場技術」を磨いた方がいいでしょう。
