マネーマネジメントのしやすい投資対象は何だろう? 株・商品先物・日経225先物・FX(外国為替証拠金取引)……投資系金融商品のなかで、もっとも資金管理の簡単なのは?

バックテストよりフォワードテストの成績が優れていても警戒する

目の前に10年間分の価格データがあるとして、利益を残せるような売買ルールを見つけようとするとき、検証方法は2段階に分かれます。バックテストフォワードテストですね。

取得した価格データを6年分と4年分のように、2種類に分け、利益の残せる売買ルールをいくつも作成します。これは6年間分の価格データを使います(バックテスト)。
そして、利益を残せるルールがいくつかにしぼられました。次に、先行きの分からない相場変動でも、利益を残せるか確認しなければなりません。

この検証に4年間分のデータを使うわけです(フオワードテスト)。4年間の価格データを実際の市場の動きと見立て、テストを行うわけですね。
なぜ10年間分の価格データを一気に使ってしまわないのか?
これには理由があります。

10年間分のデータで利益の残せるルールを作成・発見できたとしても、11年目の市場変動に対応できるか分からないからです。つまり、実際の相場で使えるかは未知数になってしまうのです。そこで、あえて6年分というように一部の価格データに制限して検証するようにします。

ある売買ルールがバックテストとフォワードテストに耐え抜いたとき、もっともよい評価を与えられるルールは、ほぼ同等の成績を残せた場合です。フォワードテストの成績がバックテストより悪かったら話になりませんが、良くても運用面に問題が残ります。

フォワードテストは実際の運用に見立てたテストです。そこでバックテストよりも、はるかに良い成績をだせたとしたら、環境の変化に弱いシステムだと判定しなければなりません。4年間の成績がそれ以前の6年間の成績をはるかに上回ったとしても、それ以降の成績を保証してくれるわけではありません。不調に終わることだってあります。そうした理由のため、ほとんど変わらない成績を残せたシステム(売買ルール)が、環境の変化に強い評価を受けることになるのです。